死に対する悲しみ
前ページの額を修理した絵は、高校時代に美術部で描いたもの。
そして今日は美術部で仲良くしていた友達の誕生日だ。
彼は去年亡くなった。
彼の死が悲しくて寂しくてボロボロ泣いた。
次第に落ち着いて、涙が溢れることはなくなった。けれど今も彼のことを時々思い出すし、これからも時々思い出すだろう。
おばあちゃんの時もそうだった。悲しみは薄れはするけれど、決して消えないしみのように、薄く薄くなりながら心に張りついているのだろう。これから一体、いくつのしみが心に張りつくのだろうか。
彼とはもう二度と同い年になることはなく、私だけが歳を取っていくんだ。そう思うと不思議で、やはり寂しい。